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百田尚樹 風の中のマリア

百田尚樹 風の中のマリア
★★☆☆☆オススメ度総合
★★☆☆☆感動度
★★★☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度

オオスズメバチの生態が文学的にリアルに描かれている。
虫の生態なんてどうでもいいわ~主義だが、内容を知らずにきれいな題名につられて読んだら不覚にも感動した。
百田氏の「永遠の0」に通じるものがあって、リアルすぎて逆に哀しくなってきたのだ。

スズメバチに対しては、恐い、としか思いようがなかった。
身体はデカイし、まっぴらごめんだ。
できることなら一生出会いたくない。
読後にあらためてオオスズメバチの画像を見てみたら、顔が恐すぎる。
どっからどう見ても、怒っているのだ。

人間がスズメバチに襲われて、エライ目にあってるニュースなんかをたまに見る。
ヤツらも敵が恐いから襲ってくるに違いないのだが、獰猛すぎて虫の域をこえている。
私からしたら、スズメバチも機関銃も同じだ。

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マリアって誰のことかと思ったら、メスのオオスズメバチの働き蜂を擬人化したものだった。
ミツバチのみなしごハッチのハッチみたいなもんだ。

オオスズメバチの帝国は、メスの集団でできているらしい。
巣に近づくものは絶対許さない!という憎たらしいまでの攻撃を仕掛けてくるあの蜂たちも、全てメスなのだ。
女は恐い。
そして、女の一刺しはもっと恐い。

女社会ということで、大奥のような女のやらしい闘いを想像していたら、彼女たちは仲間うちではものすごく純粋なのだ。
女王蜂以外オスメスの関係がないから争いごともないということか。
働き蜂として生まれたマリアは、女王蜂が産み続ける子供たちを一人前に育てあげるために一生を捧げる。
狩りをして食料を調達し、子供たちに食料を与え、巣を守る。

それは、当然のこととして産まれる前から働き蜂のゲノムに刻み込まれているのである。
だから、戦士として生まれたマリアは死ぬまでの30日間、闘うしかないのだ。
それはもう、あの「永遠の0」の特攻隊を彷彿とさせ、想像するに痛々しい。

恋もせず、メスでありながら卵を産むことさえないマリア達のような働き蜂が、あの人を襲うスズメバチの正体だったなんて意外すぎた。
そして人間がほぼ気にもかけない自然界の死闘が今日も繰り広げられていると思うと、とても切ない。


でも、私の前には現れないで。

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