椎名誠 ぱいかじ南海作戦
★★★☆☆オススメ度総合
★☆☆☆☆感動度
★★☆☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度
いや~、これはいい。
ゆるすぎて時間を忘れる。
西表島の青い海と青い空、そしてぱいかじ(南から吹く風)。
解放感ととんでもなくゆっくり流れる時間。
夏休みに田舎のおばあちゃんの家で過ごすかのような、ゆる~い、しかもなつかしい感慨にひたれるひと時を味わえる。
まあ、西表島はおろか、沖縄本島へも行ったことがないので、200%想像の世界なんだけど。
失業と離婚がいっぺんに訪れた主人公・佐々木は、都会のしがらみを捨てて沖縄へ。
そこで出会い奇妙な共同生活を始めた仲間とのふれあいと怪しいサバイバルライフが、おもしろおかしくものすごくええ感じに書かれているのだ。
浜辺で出会い海浜生活の術を教えてくれた浮浪者5人組に荷物を全部奪われた佐々木が、その後仕返しに・・・。
途方にくれている時に出会った、男女3人の若者とのずっこけライフも笑えてしまう。
ラストがちょっと、え~っ?!なに?こんなとこで終わるん?って感じだ。
あとのことは読み手の方で想像せよ、ということになっている。
このあたりも、「てえげえ」狙いなのか。
負の状況に陥ったとしても、「なんくるないさー」的に生きてみれば新しい発見や面白い出会いがあるのかも・・・。
時間に追い立てられて都会でバタバタ過ごしてる人は、ちょっと読んでみると癒されてニヤニヤできる。
主人公佐々木が、映画では阿部サダヲだと知って、激しく納得。
ハマッてる。
特別な感動とか共感とかってんじゃないけど、間違いなく心が解放される。
変な力(どんな力や?)がいっぺんに抜ける感じ。
さすが、シーナ・ワールド全開だ。
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ぱいかじ南海作戦
2012-06-26 19:13
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