東野圭吾 しのぶセンセにサヨナラ
★★★☆☆オススメ度総合
★☆☆☆☆感動度
★★★☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度
しのぶセンセシリーズ第2弾!
しのぶセンセは一旦センセを休業して、国内留学制度を利用し大学生になっている。
大路小学校を卒業させた教え子たちも今や中学生。
にもかかわらず、しのぶセンセを慕って来るので、前回と同じメンバーで事件解決に向かうということなのだ。
しのぶセンセは前作より若干オトナになって落ち着き気味だが、まだまだド迫力顕在。
ちょっと凹み中の人には、しのぶセンセにガツンと元気を分けてもらえるかも、な作品だ。
6編の短編からなっている。
相変わらず、コミック本を眺めているような軽快なノリで、スカッとさわやかしのぶセンセ!である。
ただ、前作でとても楽しみだった、新藤刑事と本間とのしのぶセンセを巡る激しいバトルが少ないのがちょっと残念。
渋めの漆崎刑事の出番もちょっと少な目だ。
①「しのぶセンセは勉強中」
販売部長が会社の4階の窓から転落。その時事務所は密室。果たして自殺か他殺か?
②「しのぶセンセは暴走族」
しのぶセンセが教習所へ。かつての教え子の母親と一緒に運転の特訓を始めるが、教官は実は・・。犬の糞に笑える。
③「しのぶセンセの上京」
東京に引っ越したかつての教え子の所へ遊びに行くと、何とその家で誘拐事件発生。
④「しのぶセンセは入院中」
しのぶセンセが盲腸で入院!同室のがめついお婆ちゃんにしのぶセンセもたじたじ。しかも本間vs新藤復活。
⑤「しのぶセンセの引っ越し」
人を殺した女性が正当防衛を主張。ところが、しのぶセンセの家の隣人の女性となにやら関係がありそうな・・・。
⑥「しのぶセンセの復活」
しのぶセンセがセンセに復活!今度の教え子たちは一筋縄ではいかないかも。そこで・・・。
東野氏は、残念ながらしのぶセンセシリーズはもう書かないそうだ。
元気なしのぶセンセと新藤刑事や本間との行く末なんかも、近所のオバハン的感情で気になるんだけどね。
だけど、しのぶセンセシリーズだけに留まり続けることはできない、という決意によるものだそうだ。
そら、しゃーないわな。
読者としては、東野氏にもっともっとおもしろい本を書いて頂かなあかんから。
だけど、忘れたくても忘れられへんくらい、しのぶセンセは強烈な個性の持ち主だ。
おそらく、この2冊でも十分満腹感が得られると思う。
しのぶセンセは教師として、そして教え子たちは子供から大人へ、どんどん上を目指している。
そして、東野氏も・・・ということだ。
この本のタイトルは、東野氏自身が「しのぶセンセにサヨナラ」したということなのだろう。
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しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)/東野圭吾/〔著〕(文庫)
2012-06-25 19:12
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