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星野智幸 俺俺

星野智幸 俺俺
★★☆☆☆オススメ度総合
★☆☆☆☆感動度
★★☆☆☆ハマリ度
★★☆☆☆面白い度

亀梨くんが映画「俺俺」で33役するっていうので、ちょっと興味深くて読んでみた。
オレオレ詐欺の話しかと思ったら全然違った。
最初にいたずら感覚でオレオレ詐欺みたいなことをするんだけど、その後の展開が予想を超えてて、途中俺がいっぱい出てくるし突然名前が変わってしまうし一体なんのこっちゃ?!っていう感じだ。
だから33役なんだ、って納得できた。

でも、読み進めるとなんか妙に納得してしまう自分がいて、私自身もたぶん「俺」なんだと思う。
もっと軽い感じかと思ったのに、哲学的で絶対答えの出ない話だ。
読み物としては面白いんだけど、この手の話しはちょっと苦手だ。
だって、私も主人公と同じ俺で、俺の気持ちがめちゃめちゃわかるけど自分は一体何者なのか一生わからないと思うから。

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主人公の俺はカメラマンの道を挫折して今はカメラ屋で働いている。
ある時、たまたまマクドで隣になった男が、自分の携帯を間違って俺のトレイにのせてしまった。
俺は気づいていたけど、そのままその携帯を持ち帰ってたまたま電話のあったそいつの母親にオレオレ詐欺を仕掛けた。
母親は何の疑いもなくお金を振り込んでくる。

ところがある日、家に帰るとそいつの母親が自分の部屋にいて料理なんかを作っている。
しかも、完全に俺のことを自分の息子だと信じて。

そうこうしているうちに、俺は何気に実家に帰ってみた。
すると、自分の母親は俺のことをストーカー呼ばわりする。
さらに、実家には俺と同じ顔をした俺がいた!!

って言う具合に、どこにもかしこにも俺と同じ顔をした俺が存在することに気付く。
でも俺は、俺と同じ顔をしている俺たちといるととても安心する。
なぜなら、俺と俺たちは同じなのだから。

普段の俺は、職場なんかだと電源をオンにして俺を演じている。
家に帰ると、俺は電源をオフにして本当の俺に戻れる。
でも、俺と同じ顔をした俺たちといると考えてることも同じだし、俺を演じることもなく電源をオフにしたままいられるからとても楽なのだ。

しばらくそんな快適な俺たち生活を送っていたが、ある時から俺たちが全員敵になる。
俺と俺たちが同じわけがない!
俺は俺だけで充分なのだ。
そこで、スキがあれば俺は削除される=殺される。
俺も少なくとも3回は殺された。

・・・って本読んでないと何言ってるのか結構意味不明でしょ?
不思議の世界に行ってみたい方にはおすすめ。
でも妙に納得してしまう。

人は誰しも誰かとつながっていたい。
自分の気持ちもわかってもらいたい。
でも自分を演じたくない。
だけど人と自分とは違うんだから、完全にわかってもらうことなんてできない。
ただ、全部じゃなくてもいい、ほんの一瞬でも自分のことをわかってもらえたらそれでいじゃないか、という想いに達した時、俺は死から復活できるのだ!
・・・みたいな、今っぽい設定なのに趣旨はかなり濃いストーリーだ。

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