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スーザン・コリンズ ハンガー・ゲーム

スーザン・コリンズ ハンガー・ゲーム
★★★☆☆オススメ度総合
★☆☆☆感動度
★★★☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度

バトル・ロワイアルもどき。
バトロワのパクリ論争があったようだけど、まあそんな感じ。
映画はハリポタ並みに全米大ヒットのようだけど、原作もなかなかおもしろいと言えばおもしろい。

ただ、バトル・ロワイアルが参考にしたという、スティーンブン・キングの「死のロングウォーク」を読んだ時の方が、もっとえげつない感じがして衝撃的だった。
生死を分けた殺し合い場面は迫力があるけど、下巻の方は恋愛要素が多いのでバトル部分を除いてちょっとまったり気味。



アメリカの近未来国家を舞台にしたもので、富裕層が住むキャピトルという都市が、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区からそれぞれ2名ずつ合計24名の贄を選出し、最後のひとりになるまで殺し合いのゲームをさせるというもの。
そのゲームは、すべてライブ放送されていてキャピトルの人間はショー感覚で楽しんでいる。
そして、お気に入りの贄にはスポンサーにつくこともでき、贄は場合によってはスポンサーから食料などの物資ももらえるとあって、矛盾を感じつつもキャピトルの人間に媚を売るのがものすごくいやな感じだった。

貧しい第12地区からは、幼い妹が選ばれてしまい、姉のカットニスが妹の代わりにピータという少年と参加することになるのだ。
カットニスは、極貧生活で培った狩猟などの生きる術を学んでいて、女子ながらなかなかのつわもの。

ただ、このゲームに参加するために幼い頃から特訓を受けてきたプロの贄なんてのもいて、その攻防戦やら駆け引きなんかがなかなかテンポよく進んでいく。
そして、死人が少なくなったりゲームがマンネリ化すると、キャピトルによって策を講じられ贄はますます追いつめられるのだ。
贄からすると、何をするねん!っちゅう話だ。
こんな恐ろしい世の中になったら、私なんか一発でヤラれると思う。

当初、最後のひとりになるまで戦うということで、もちろん同じ地区のカットニスとピータもいずれは殺しあうことになるんやから、そのへんどうなるんやろ、とドキドキしながら読んでいた。
そしたら終盤にきて、同じ地区の人間が2名生きてたら、どちらも優勝者です!なんて、まあ、うまい方向にルールが変更になってしまった。
ほっと胸をなでおろす反面、できすぎやろ、という感は否めなかった。
これもサクセスストーリー大好きのお国柄によるものか。

しかし、お互いが全員敵だというのに、その中である種の友情みたいなものも芽生えるシーンもあり、ほろっとさせられたりもする。
やるかやられるかという極限状態にいる中で、たとえ一時でも人との心のつながりがやっぱり必要なのだ。
残酷なのは残酷だけど、単にそれだけのストーリーではないのではないかとも思う。

そしてこれは第一部ということでまだまだ続きができそうなので、そちらも楽しみに待っていたい。

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