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東野圭吾 浪花少年探偵団

東野圭吾 浪花少年探偵団
★★★☆☆オススメ度総合
★☆☆☆☆感動度
★★★☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度

重いのから軽いのから、よくこんな色んなアイデアが浮かぶもんだと感心する。
漬物石くらい重い白夜行と幻夜のあとの浪花少年探偵団は、コース料理の締めのお茶漬くらいサイコーだ。
さらさら進む。

大阪の下町が舞台。
若いのにこってこての大阪のオバちゃん的先生が、しのぶセンセ。
まあ、大阪にはオバチャン的な子供もいっぱいいるので、至ってフツーということか。

大阪人及び大阪弁アレルギー体質の方は、ご遠慮いただいた方がきっと身のためだと思う。

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5編の短編からなっているので、軽いノリがさらにライトタッチ。
少年探偵団と言っても、推理は全編しのぶセンセの独壇場だ。
なんと言っても、しのぶセンセの事件遭遇率がハンパないのは、あまり触れてはいけない部分な気がする。
きっと誰にでもある体質的なものだ。(どんな体質やねん!?)

①「しのぶセンセの推理」
教え子の父親が殺された!果たしてしのぶセンセの推理は?鍵はたこ焼き。
②「しのぶセンセと家なき子」
ファミコンソフトのひったくり常習犯の少年の父が死亡!犯人は気を失っていた大家なのか?
③「しのぶセンセのお見合い」
しのぶセンセのお見合いをセッティングした工場の社長が殺された!新藤刑事の恋のライバル、本間出現!
④「しのぶセンセのクリスマス」
X'masイブの日に死んだ女性。凶器が何と、しのぶが買ったクリスマスケーキの中から発見!なんでやねん。
⑤「しのぶセンセを仰げば尊し」
教え子が住むマンションの上から主婦が転落!しかも当時その家は密室状態!

東野ミステリー専売特許である伏線に次ぐ伏線・・・といった(この際)めんどくさいものはたいてい割愛。
全てがシンプル&(ある意味)無理くり解決できてしまう、軽快なストーリーに脱帽だ。

事件の謎解き自体がどうとか、そんな細かいことを言ってはいけない。
しのぶセンセと悪ガキの教え子たち、そして刑事たちとの日常どこでも見られる(見られるかい!)掛け合いに興じる作品なんだと思う。
そして、なぜかモテモテのしのぶセンセを巡る、ふたりの男性の火花バチバチの攻防戦が、興奮に拍車をかける。

全く肩がこらずに一気読みできる、愛すべきしのぶセンセである。

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