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高殿円 トッカン ー特別国税徴収官ー

高殿円 トッカン ー特別国税徴収官ー
★★★☆☆オススメ度総合
★★☆☆☆感動度
★★★☆☆ハマリ度
★★★★☆面白い度

マルサとかナサケとか国税もののドラマってよくある。
一応見るけど、本関係はあんまり読んだことがない。
ちょっと小難しそうな聞きなれない言葉や隠語やらが出てくるのが、若干うっとおしいからだ。

東京国税局なんとかかんとかなんとか官とか、何文字漢字使たら気がすむねんっていうくらい漢字のオンパレードで、目がチカチカする。


結論・・・おもしろかった。

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主人公は、ちょっとどんくさいぐー子。
東京国税局京橋地区税務署の特別国税徴収官付きの新米徴収官。(長っ)
そしてその上司が超エリートの特別国税徴収官、略してトッカンの鏡だ。

鏡というのは、エリートだけにもちろん仕事も身なりもイヤミなくらいスマート。
万年リクルートスーツに身をくるんだ葬式女のぐー子には、当然上から目線だ。
オブラートをひっぺがしたようなトゲのある発言で、ぐー子には言いたい放題。

当然ぐー子は鏡が嫌いだ。
嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ・・・ん? 

いや、ほんまは好きなんやん。
しかも、鏡も・・・??みたいなニュアンスで物語が終わるのが若干衝撃だ。

そんなロマンス的なものはおいといて、挫折を繰り返すぐー子が、鏡トッカンによってどんどん成長していくサマがなんかすがすがしい。
きっと同年代の悩める新入社員諸氏が読めば、ちょっと元気をもらえるかも。

そして、ワナにはめられたり、税金滞納者の苦悩を心の底から知ったあたりから、ぐー子がぐーんとオトナになった。
絶縁状態だった父とのぎごちない和解も、ちょっとじーんとくる。

なによりプライベートが謎な鏡トッカン、ほんまはものすごええ人やんというのがわかって安心した。
ちょっと続編も読んでみたい衝動にかられる。

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